RISING DRAGON

広島の戦災復興時につくられた軸性をもった
広い街路(平和通り)に面する敷地が与えられた。飲食店を多店舗展開する企業のヘッドクォーター。社名にちなんで「上昇」をイメージし、指向する空間でありたいとの要望をうけた。プログラムの規模と敷地条件から4層に積み上げられたビルディングとなる。「たてに積む」ことによって「断絶」の空間様態が生み出されることはクールハースのデレリアスニューヨークで検証されたとおり。いかに各フロアーを身体のレベルで連結化し「断続」を流動化するか。スパイラル導線の一部となるフロアー開口のリズムによるシークエンスの展開。蛇行しつつ上昇するファサードの記号性。「街路」がひきあげられ外部が引き込まれる。「都市性」を帯びた上昇空間体、RIGING DRAGONが立ち現れた。